一年で最も大切なご縁である報恩講を、今年も無事にお勤めすることができました。
近隣のお寺さまにもお越しいただき、荘厳のなかにも、どこかあたたかさを感じる法要となりました。
報恩講に向けては、お寺での準備やお斎(おとき)づくりなど、
多くの方のお力に支えられながら、この日を迎えました。
日中法会では、得度を終えた坊守も出勤し、皆さまに見守られながら、はじめての報恩講を迎えました。
報恩講は、親鸞聖人のご命日をお勤めする、
真宗寺院で700年以上大切に受け継がれてきた法要です。
今年も皆さまとご一緒にお勤めできたことを、ありがたく思っております。
報恩講の胡麻豆腐は、長年、住職と坊守が心を込めて作り続けてきた味です。
今年は住職にかわり、息子が夜中に胡麻を丁寧に擦り、坊守とともにその味を受け継ぐかたちとなりました。
お檀家さんのお店の昆布巻きや黒豆、皆さんと漬けた梅干しなども並び、にぎやかで、ほっとする時間となりました。
また、「情が通えば道がみつかる」をテーマにした人形劇やお話もあり、
浄土を背景にした
「いつ死んでも大丈夫」「情を伝え合えれば平気で生きられる」
という言葉が、心に残るご縁となりました。
至らない点や課題を感じるところもありますが、
今年も報恩講を無事に終えることができました。
このご縁を大切に、また来年へとつなげていけたらと思います。



